夢幻の世界へ誘う『游仙枕』—中国昔話の魅力
夢幻の世界へ誘う『游仙枕』—中国昔話の魅力
神秘の枕が紡ぐ幻想譚
『游仙枕』は、中国の昔話を集めた珠玉の作品集です。その枕で眠ると、夢か現実か判別できない不思議な世界へと誘われる——そんな幻想的な物語が詰まっています。
物語の構成
本書は、以下のようなテーマ別に分類された昔話を収録しています:
- 魂の巻 — 幽鬼にまつわる話
- 情の巻 — 情愛にまつわる話
- 怪の巻 — 妖怪にまつわる話
- 異の巻 — 動物にまつわる話
- 奇の巻 — この世の奇妙にまつわる話
- 幻の巻 — 神仙や幻術にまつわる話
それぞれの物語が、読者を異世界へと誘い、古代中国の神秘的な文化を垣間見せてくれます。
編者・訳者について
本書を編訳した話梅子氏は、中国古典文学への深い造詣を持ち、現代語訳を通じてその魅力を伝え続けています。彼女の手によって、古の物語が現代の読者にも親しみやすい形で蘇りました。
なぜ読むべきか?
『游仙枕』は、単なる昔話集ではなく、夢と現実の境界を曖昧にする幻想的な世界観を持っています。読者は、物語の中で神秘的な旅を体験し、古代中国の文化や価値観に触れることができるでしょう。
中国文学の奥深さを味わいたい方、幻想的な物語に惹かれる方にとって、必読の一冊です。
釣名(るしまゆ)
作者 梅子 編訳 アルファポリス 出版社 アルファポリス 出版日 2003年08月 サイズ 487P, 20cm ジャンル 文芸≫海外文学 [中国文学] シリーズ 中国昔話大集 更新日 2013/04/05